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動画の同期信号:基本と重要性

動画を画面に映すには、映写機のように、光を正しく動かす必要があります。この動きを合わせるために必要なのが同期信号です。画面には、細かい光の点が並んでおり、この点一つ一つを順番に光らせることで、全体として動画が映っているように見えます。この光の点を、適切な場所に、適切なタイミングで光らせるために、同期信号は使われています。同期信号には、大きく分けて二つの種類があります。一つは水平同期信号で、これは画面の横方向、一行分の光の点の動きを制御します。光の点が画面の端から端まで移動したら、次の行に移るように指示を出すのが水平同期信号の役割です。この信号のおかげで、画面上の光の点が順番通りに、一行ずつ正しく並んで表示されます。もう一つは垂直同期信号です。こちらは画面全体、つまり全ての行を表示し終わった後に、次の画面の先頭に戻るように指示を出す役割を果たします。画面の最後の行まで光の点が来たら、また最初の行に戻ることで、動画が連続して再生されるのです。水平同期信号と垂直同期信号、この二つの信号が連携することで、光の点が画面全体を規則正しく動き、動画が滑らかに表示されます。もし同期信号がなければ、光の点はバラバラに動き、画面には意味不明な模様や、ちらつきが生じます。まるで指揮者のいないオーケストラのように、それぞれの楽器がバラバラに音を奏でて、全体としてまとまりのない演奏になるのと同じです。同期信号は、動画を表示する上で、まさに指揮者のような役割を果たしていると言えるでしょう。画面の明るさを調整する信号とは別に、この同期信号があることで、私達は動画を正しく楽しむことができるのです。