
動画編集の基礎知識:タイムコード
動画を作る上で、タイムコードは欠かせない要素です。タイムコードとは、動画や音声を記録した物の中に、特定の位置を示すための信号のことです。例えるなら、動画の中の住所のようなものです。動画はたくさんの連続した画像(コマ)からできていますが、タイムコードは全てのコマに固有の番号を付けているため、膨大な量の動画データからでも、必要なコマをすぐに探し出すことができます。タイムコードは、通常「時、分、秒、コマ」の形で表示されます。動画編集ソフト上では、このタイムコードを道しるべにして編集作業を進めます。例えば、動画の不要な部分を切り取ったり、文字を書き加えたりする時、タイムコードを使って正確な編集点を探し出すことができます。もしタイムコードがないと、目的のコマを探すだけでも膨大な時間がかかってしまい、編集作業はとても大変なものになるでしょう。タイムコードは、複数人で動画編集を行う際にも重要な役割を果たします。例えば、複数人で一つの動画を編集する場合、修正が必要な箇所のタイムコードを共有することで、他の編集者がその箇所をすぐに見つけ、作業を引き継ぐことができます。口頭で「この場面の少し後」と伝えるよりも、タイムコードを使って「00013012のコマ」と伝える方が、正確で迅速な意思疎通が可能になります。このように、タイムコードは編集作業の効率化だけでなく、共同作業でのコミュニケーションツールとしても重要なのです。