
ショータイム:動画制作の開始時刻
{動画作品がついに完成}し、編集作業を終えたマスターテープが出来上がります。このマスターテープ上で、本編が始まるまさにその時刻のことを「ショータイム」と呼びます。気を付けたいのは、テレビ放送の開始時刻や映画館での上映開始時刻とは違うということです。ショータイムは、あくまでマスターテープ上の時間軸での位置を示す、動画制作の専門用語なのです。例えば、皆さんがよく見るテレビ番組を考えてみましょう。番組が始まる前には、番組の題名が表示されたり、番組を提供してくれた企業の名前が紹介されたりしますよね。これらの部分をひっくるめて「前枠」と言います。ショータイムは、この前枠を含めたマスターテープ全体の中で、本編がどこから始まるのかを示す重要な目印なのです。ショータイムがなぜ重要なのかというと、動画制作における時間管理の基準となるからです。編集作業では、このショータイムを基準に、映像や音声、字幕などを正確なタイミングで配置していきます。また、テレビ局で番組を放送する際にも、ショータイムを把握することで、予定通りの時間に番組を始めることができます。さらに、後々、過去の番組を保管庫から探し出す際にも、ショータイムがラベルや記録に残されていれば、目的の場面をすぐに見つけることができるのです。このように、ショータイムは動画制作のあらゆる場面で、時間管理の要として活躍しているのです。