nWb/m

記事数:(2)

音声

録音レベルを上げる技術:エレベートレベル

音や曲をより鮮やかに、生き生きとしたものにするために、たくさんの工夫がされてきました。録音する時、周りの雑音を取り除き、澄んだ音を取り出すことは、いつも難しい問題です。録音機に針と円盤を使う時代から、雑音を減らし、聞きたい音だけをきれいに残すための様々な方法が考えられてきました。その中で、録音機の性能を最大限に引き出すための大切な方法の一つが「エレベートレベル」です。針と円盤を使う録音機では、円盤に音を刻みつける針の振動の幅が音の大きさになります。この振動の幅が小さいと、録音される音も小さくなります。小さい音は、録音機自体が発する小さな電気の雑音にかき消されてしまうことがあります。このため、録音する際に、通常よりも少し大きな音で録音する工夫が生まれました。これがエレベートレベルです。エレベートレベルは、録音時に音の大きさを上げることで、相対的に雑音の影響を小さくする効果があります。録音後、再生時に本来の音の大きさにまで戻せば、雑音が目立たなくなり、よりクリアな音を楽しむことができます。ちょうど、小さな声で話すより、大きな声で話した方が周りの雑音に負けないのと同じです。エレベートレベルは、特に静かな曲や、小さな音を録音する際に効果を発揮します。例えば、虫の声や、静かに流れる川の音などを録音する場合、エレベートレベルを使うことで、これらの繊細な音を雑音に埋もれさせることなく、鮮明に記録することができます。しかし、エレベートレベルには注意すべき点もあります。録音する音があまりにも大きいと、針が円盤から外れてしまったり、音が歪んでしまったりすることがあります。そのため、録音する音の種類や録音機の性能に合わせて、適切なエレベートレベルを設定することが重要です。適切なレベルを設定することで、録音機の持つ性能を最大限に活かし、より美しい音を記録することができるのです。
音声

録音レベルの向上:高音質サウンドへの道

音声を録音する際には、適切な音量で記録することがとても大切です。この音量のことを録音レベルと言います。録音レベルの設定を誤ると、せっかくの音源も台無しになってしまうことがあります。まず、録音レベルが小さすぎる場合を考えてみましょう。小さな音で録音すると、再生時に本来の音に加えて、録音機器のノイズが大きく聞こえてしまいます。例えば、川のせせらぎを録音したいのに、川のせせらぎよりも録音機器の「サー」というノイズの方が目立ってしまっては、聞きづらい録音になってしまいます。また、小さな音で録音したものを後から音量を大きくしようとすると、一緒にノイズも大きくなってしまい、音質が落ちてしまいます。反対に、録音レベルが大きすぎるのも問題です。音が大きすぎると、録音機器の限界を超えてしまい、音が割れてしまいます。割れた音は、まるでスピーカーが壊れた時のような、歪んだ不快な音になります。こうなってしまうと、後から音量を下げても、歪みは元に戻りません。では、適切な録音レベルとはどれくらいでしょうか?実は、使用する録音機器や記録媒体によって、適切なレベルは変わってきます。しかし、多くの録音機器には、レベルメーターと呼ばれるものが付いています。このレベルメーターを見ながら、音が割れないギリギリの大きさに調整することで、クリアで聞き取りやすい、質の高い録音ができます。レベルメーターには、瞬間的な最大の音量を示すものや、平均的な音量を示すものなど、様々な種類があります。機器の説明書をよく読んで、どのメーターを参考にすれば良いのかを確認しましょう。適切な録音レベルを理解し、レベルメーターを活用することで、ノイズや歪みのない、美しい音声を録音することができます。