
動画制作の革新:ノンリニア編集
動画を作る方法は大きく分けて昔ながらのやり方と今どきのやり方の2つがあります。 昔ながらのやり方は、テープに録画したものを順番に繋いでいく方法です。 巻き戻したり早送りしたりしながら、必要な部分を繋いでいくので、手間と時間がかかります。 例えるなら、紙に書いた文章をハサミで切って順番に貼り付けていくようなものです。 一度貼ってしまうと、修正するのが大変です。一方、今どきの動画の作り方がノンリニア編集です。 これは、コンピューターを使って動画を作る方法です。 テープではなく、コンピューターの記憶装置に動画を保存します。 コンピューターの画面を見ながら、動画や音声、写真などを自由に並べ替えたり、繋げたりすることができます。 例えるなら、文章をワープロソフトで書くようなものです。 文章の順番を自由に入れ替えたり、修正したり、絵や写真などを簡単に追加することができます。ノンリニア編集という言葉は、1989年にアメリカの会社が、記憶装置を使った編集機を発表した時に使われた言葉です。 それまでのテープを使った編集とは全く違う方法だったので、動画の作り方を大きく変えました。ノンリニア編集の一番のメリットは、必要な部分にすぐにアクセスできることです。 テープのように巻き戻したり早送りしたりする必要がありません。 画面上でクリックするだけで、必要な部分を表示して編集できます。 また、色々な効果を簡単に追加できることもメリットです。 色を変えたり、動きを加えたり、音楽やナレーションを追加したり、様々なことができます。 これにより、動画制作にかかる時間が大幅に短縮され、表現の幅も大きく広がりました。 今では、テレビ番組や映画、YouTube動画など、ほとんどの動画制作でノンリニア編集が使われています。