
動画編集の基礎知識:NDFタイムコードとは
動画を作る作業では、映像と音声をピッタリ合わせるために、タイムコードがとても大切です。これは、動画の各コマに、時間を表す特別な番号を付けていく方法です。この番号のおかげで、動画のどの部分を編集すればいいのかがすぐに分かり、作業がしやすくなります。タイムコードには、大きく分けて二つの種類があります。一つは「ドロップフレーム」と呼ばれる方式です。これは、テレビ放送で使われているもので、一秒間に約30コマという少し変わったコマ数に合わせて番号を付けていきます。厳密には29.97コマです。この方式では、より正確にテレビ放送の時間と合わせるため、特定の番号のコマを飛ばして記録していきます。少し複雑な仕組みですが、テレビ放送にはなくてはならないものです。もう一つは「ノンドロップフレーム」です。こちらは、映画やパソコンを使った動画編集でよく使われます。ドロップフレームのようにコマを飛ばさず、実際のコマ数とタイムコードの番号がピッタリ合っているので、計算が簡単です。例えば、30コマの動画の場合、一秒ごとに30、60、90と進んでいくので、管理が容易になります。どちらのタイムコードを使うかは、動画の用途によって決まります。テレビ放送用の動画であればドロップフレームを、それ以外の動画であればノンドロップフレームを使うのが一般的です。動画編集ソフトでは、どちらのタイムコードを使うか設定できるので、動画の目的に合わせて正しく設定することが重要です。適切なタイムコードを使うことで、映像と音声がずれることなく、スムーズな動画を作ることができます。