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規格

動画編集に最適な接続規格

動画を編集する作業では、どうしてもたくさんの情報のやり取りが必要になります。特に、高画質の動画情報はファイルの大きさがとても大きく、これまでの接続方法では転送に時間がかかってしまい、作業の効率を下げてしまうことがありました。そこで役に立つのが、情報のやり取りを速くする技術です。1995年に規格化された「IEEE1394」は、まさにこのような要望に応える高速のデータ接続規格であり、動画編集の現場でとても役に立っています。元々はアメリカのアップル社が開発した「FireWire」という技術を基に、IEEEという団体が規格化を行いました。今では、毎秒100メガビット、200メガビット、400メガビットという速さで情報のやり取りが可能です。さらに、将来的には毎秒800メガビットから3.2ギガビットまで速くなる予定です。この技術のおかげで、高画質動画のような大きなデータも滑らかに転送できるようになり、編集作業がより速く、効率的になります。例えば、撮影した動画をパソコンに取り込む作業や、編集ソフトで動画を読み込む作業、編集後の動画を出力する作業など、様々な場面で高速データ転送は役立ちます。また、高速データ転送は動画編集だけでなく、他の分野でも活用されています。例えば、デジタルカメラで撮影した写真を取り込んだり、外付けの記憶装置にデータを保存したりする際にも、高速データ転送は大きな力を発揮します。今後、ますます動画の画質が向上し、データの容量も大きくなっていくと予想される中、高速データ転送技術はさらに重要性を増していくと考えられます。