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色彩

色の三要素:色相の魅力を探る

色の種類を表す言葉として「色相」というものがあります。たとえば、りんごの赤色と夕焼けの赤色、どちらも赤色という同じ種類の色に見えますが、明るさや鮮やかさには違いがあることがあります。この色の種類の違いを表すのが、色相です。色相は、色の三つの要素である「色相」「明度」「彩度」のうちのひとつです。この三つの要素が合わさって、私たちが見ているすべての色が作られています。色相は、色の見え方の基本となる、とても大切な要素です。色相は、よく円の形をした「色相環」で表されます。この円には、赤色からオレンジ色、黄色、緑色、青色、紫色といった色が順番に並んでいて、隣り合った色は少しずつ変化しています。色相環を見ると、色の変化の様子がよくわかります。空にかかる虹の色も、この色相環に沿って現れます。赤色から紫色へと、自然に色が変化していく様子は、色相の変化を実際に見ることができる良い例です。色相を理解することは、色の組み合わせを考える上でとても大切です。たとえば、服の組み合わせや、絵を描くとき、部屋の飾り付けなどを考えるときにも、色相の知識が役立ちます。デザインや芸術など、様々な分野で、色相は色の使い方を考える基本となっています。色の組み合わせによって、見る人に与える印象を大きく変えることができるため、色相はなくてはならない知識です。