
音量調整の要、ゲインを理解しよう
{音の大きさの変わり具合を調整する}ために「ゲイン」という言葉を使います。音を取り扱う機械、例えば音を拾う機械や音を大きくする機械、音を混ぜる機械などには、ほぼ必ずと言っていいほどゲインの調整機能がついています。ゲインとは、入ってきた音の大きさと出ていく音の大きさを比べることで、その変化の割合を数字で表したものです。例えば、小さな声で話した音声を録音したとします。この録音された音は小さくて聞き取りにくいので、音を大きくする必要があります。この時、ゲインを上げることで音量を大きくすることができます。反対に、大きな音で話した音声を録音したとします。この録音された音は大きすぎて音が割れてしまっている場合、ゲインを下げることで適切な音量に調整できます。音の大きさの変化具合は「デシベル」という単位を使って表します。デシベルは、変化の割合を計算で求めたものなので、ゲインの数字が大きくなればなるほど、実際の音の大きさの変化も大きくなります。例えば、ゲインを少しだけ上げただけでは、音の大きさの変化はあまり感じられません。しかし、ゲインを大きく上げると、音の大きさも大きく変わります。ゲインの調整は、クリアで聞き取りやすい音声を録音するためにとても大切です。ゲインを適切に設定することで、録音した音声が小さすぎたり、大きすぎたりすることを防ぎ、聞きやすい音声を録音することができます。ゲインの設定を間違えると、音が小さくて聞き取りにくかったり、音が割れて耳障りな音になったりしてしまいます。そのため、録音する際には、ゲインの調整に注意を払い、適切な音量で録音することが重要です。