
動画の基礎: フレームについて
動画は、実はたくさんの絵が連続して表示されることで動いているように見せているものです。この絵のことを「こま」と呼びます。パラパラ漫画を思い浮かべてみてください。パラパラ漫画は、少しだけ違う絵が描かれた紙を何枚も重ね、それを素早くめくることで、絵が動いているように見せるものです。動画もこれと同じ仕組みで、一枚一枚のこまを高速で切り替えることで、滑らかで自然な動きを作り出しているのです。このこま一枚一枚は、動画の中では「フレーム」とも呼ばれます。動画はこのフレームを基本単位として構成されており、フレームの数が多ければ多いほど、動画は滑らかに見えます。パラパラ漫画を例に挙げると、一枚の絵と次の絵の変化が小さければ小さいほど、めくった時により滑らかに動いて見えますよね。動画も同じで、フレームレートと呼ばれる、1秒間に表示されるフレームの数が多ければ多いほど、より滑らかで自然な動きを表現できるのです。例えば、テレビのニュース番組やスポーツ中継など、動きが激しい映像では、通常1秒間に30枚のこまが使われています。これは30fps(フレーム毎秒)と表現されます。一方、映画では1秒間に24枚のこまが使われることが多く、24fpsと表現されます。このように、動画の種類や用途、表現したい動きによって、最適なフレームレートは異なってきます。つまり、動画を作る上で、こま、つまりフレームを理解することはとても重要です。フレームレートを調整することで、動画の滑らかさを変えたり、特殊な効果を生み出したりすることもできます。動画制作を始めるにあたって、まずはフレームという概念をしっかりと理解しておきましょう。そうすることで、より質の高い動画制作が可能になります。