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撮影機器

エクステンダーレンズ:映像をより大きく

映像を制作する上で、被写体を大きく写したり、背景をぼかして主題を際立たせたい場面はよくあります。そのような時に役立つのが、「延長鏡」です。延長鏡は、カメラとレンズの間に取り付けることで、レンズの焦点距離を伸ばす働きをします。例えるなら、双眼鏡の倍率を上げるようなものです。例えば、焦点距離二百粍のレンズに二倍の延長鏡を取り付けると、実際には四百粍のレンズを使ったのと同じ効果が得られます。遠くにある被写体をより大きく写すことができるので、スポーツ競技の撮影や野生動物の撮影などで力を発揮します。また、遠くの景色を撮影する場合にも、細部まで鮮明に捉えることができます。延長鏡を使うメリットは、焦点距離を伸ばせることだけではありません。背景を圧縮する効果も期待できます。背景を圧縮するとは、被写体と背景の距離感を縮めて、背景をぼかすことで被写体を際立たせる技術です。人物撮影などで、背景をぼかして雰囲気のある写真を撮りたい場合に有効です。延長鏡は、望遠レンズやズームレンズと組み合わせて使うことで、さらに撮影の幅を広げることができます。例えば、ズームレンズに延長鏡を組み合わせることで、さらに遠くの被写体を捉えることが可能になります。延長鏡は、手軽に焦点距離を伸ばしたい場合に便利な道具です。ただし、光の量を減らす性質があるため、暗い場所での撮影では注意が必要です。また、画質が低下する可能性もあるため、高画質を求める場合は、焦点距離の長いレンズを使う方が良いでしょう。