
動画編集の必須知識!EEモードとは?
動画を作る作業は、様々な技術と工夫が詰まった、奥深い世界です。その中で、動画の見栄えや編集のしやすさに大きく影響するのが「編集モード」です。この編集モードは、昔ながらのビデオテープ録画機(VTR)の時代から存在し、今のコンピュータを使った編集作業にも受け継がれています。ビデオテープ録画機の時代、録画したテープを編集するには、一度テープの内容を読み込み、必要な部分をコピーして、新しいテープに貼り付けるという作業が必要でした。この読み込みと貼り付けをスムーズにするための機能が編集モードです。編集モードをうまく使うことで、編集作業がはかどり、質の高い動画を作ることができます。編集モードには、大きく分けて二つの種類があります。一つは「アセンブル編集モード」、もう一つは「インサート編集モード」です。アセンブル編集モードは、ビデオテープ録画機で例えると、録画済みのテープに新しい映像を付け加えていくような編集方法です。前の映像に続いて新しい映像が追加され、全体として一つの繋がった映像になります。一方、インサート編集モードは、既に録画されている映像の一部を新しい映像に置き換える編集方法です。例えば、録画した映像の一部にミスがあった場合、その部分だけを新しい映像で上書きすることができます。それぞれに利点と欠点があります。アセンブル編集モードは、操作が簡単で、映像を繋げていくだけで編集できるので初心者にも扱いやすいという利点があります。しかし、一度編集した部分を修正するのが難しいという欠点もあります。インサート編集モードは、映像の一部を修正するのに便利ですが、編集操作が少し複雑になります。また、インサート編集モードでは、映像と音声は別々に記録されているため、映像と音声を同時に編集するには注意が必要です。今のコンピュータを使った動画編集ソフトでは、これらの編集モードは内部的に処理されていることが多く、直接操作することは少なくなりました。しかし、編集モードの考え方は、動画編集の基本的な仕組みを理解する上で非常に重要です。編集モードを理解することで、動画編集ソフトの機能をより深く理解し、効率的に動画編集作業を行うことができるようになります。これから、それぞれの編集モードの仕組みや使い方、そして現代の動画編集における役割について、より詳しく説明していきます。