CD-I

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インターネット

進化した情報体験:ハイパーメディアの魅力

たくさんの種類の情報を結びつけた、網の目のようにつながる情報のあり方を「ハイパーメディア」と言います。文字だけでなく、動画や音声、音楽、画像など、様々な形の情報を自由に結びつけ、あちこち行き来できるのが特徴です。まるで蜘蛛が作った巣のように、複雑に張り巡らされた情報の網を、自分の思うままにたどることができます。従来の情報伝達は、一方通行であることがほとんどでした。新聞やテレビのように、送り手から受け手へ、情報が一方的に流れるだけでした。しかしハイパーメディアでは違います。利用者自身が主体的に情報を選び、自分の理解度や興味に合わせて情報をたどっていくことができます。自分のペースでじっくり学ぶことができるので、より深く理解することができます。例えば、歴史上の人物について調べているとしましょう。従来の方法では、教科書や事典で書かれた文字情報を読むだけでしたが、ハイパーメディアなら違います。その人物の名前をクリックするだけで、関連する写真や動画、音声解説にすぐにアクセスできます。文字だけでは伝わりにくい、その人物の表情や声、当時の様子などが分かり、より深く多角的に人物像を理解することができるでしょう。まるでその時代にタイムスリップしたかのような、臨場感あふれる体験もできるかもしれません。ハイパーメディアは、これまでの一方通行な情報伝達とは全く異なる、双方向で参加型の情報伝達を実現する、まさに進化形と言えるでしょう。情報がバラバラに存在するのではなく、互いに関連付けられ、有機的につながっていることで、知識の幅も深さも広がります。まるで広大な知識の海を、自由に航海しているような感覚です。あちこち寄り道しながら、自分のペースで宝探しをするように、知識を深めていくことができます。迷路を探検するように、わくわくしながら知識の海を冒険できる、それがハイパーメディアの最大の魅力です。
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動画技術の革新:DVIとは?

近ごろの技術の進歩は目を見張るものがあり、動画を取り巻く状況も大きく変わってきました。 画質や音質の向上はもちろんのこと、見る人とのやり取りもできる動画が求められるようになっています。そのような動画技術が発展していく中で、かつて注目を集めた技術の一つに「デジタルビデオインタラクティブ」というものがありました。これは略して「DVI」と呼ばれています。DVIは、計算機を使って動画を小さくし、音声と組み合わせ、さらに見る人が動画の内容に働きかけられるようにした、当時としては画期的な技術でした。DVIは、家庭用ゲーム機や教育用ソフト、企業の宣伝資料など、様々な分野で使われていました。特に教育分野では、DVIのインタラクティブ性を活かし、学習者が自分のペースで学習を進められる教材が数多く開発されました。例えば、歴史の出来事を動画で見ながら、重要な場面で質問に答えたり、資料を詳しく調べたりするといったことが可能になりました。また、企業の宣伝資料では、製品の特徴を動画で紹介し、視聴者が興味を持った部分についてさらに詳しい情報を得られるようにすることで、購買意欲を高める効果を狙っていました。しかし、DVIには弱点もありました。動画を再生するための専用の機器が必要で、価格も高額だったため、広く普及するには至りませんでした。また、動画の画質や音質も、現在の技術と比べると劣っていました。さらに、インターネットの普及とともに、動画配信サービスが台頭し、より手軽に高画質な動画を視聴できるようになったことで、DVIは次第に忘れ去られていきました。DVIは、短命に終わった技術ではありますが、現代の動画技術に大きな影響を与えています。特に、動画と音声だけでなく、双方向性を取り入れたインタラクティブ動画という考え方は、現在のオンライン学習や動画広告などに受け継がれています。DVIの登場と衰退は、技術革新の速さとともに、利用者のニーズに応えることの重要性を示す好例と言えるでしょう。
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懐かしの動画体験:CD-I

かつて、家族で楽しむ映像を記録する手段といえば、家庭用ビデオテープが主流でした。大きな機械にセットして、巻き戻しや早送りをする様子は、懐かしい思い出として残っている方も多いのではないでしょうか。ビデオテープは、録画時間は長いものの、大きく場所を取るという欠点がありました。棚にずらりと並んだビデオテープは、かさばるだけでなく、整理するのも一苦労でした。その後、技術革新と共に登場したのがDVDです。ビデオテープと比べてはるかにコンパクトになり、持ち運びも簡単になりました。画質も向上し、多くの家庭で愛用されるようになりました。さらに、ブルーレイディスクの登場は、高画質時代の到来を告げるものでした。DVDよりもさらに大容量のデータを記録できるようになり、美しい映像を楽しむことができるようになりました。そして現代では、情報をインターネット上に保管するクラウドストレージも普及しています。場所に縛られず、いつでもどこでも映像を視聴できるという利便性は、私たちの生活に欠かせないものとなっています。このように、動画記録媒体は目覚ましい進化を遂げてきました。その進化の過程で、様々な技術が登場しては消えていきました。CD-Iもその一つです。CD-Iは、音楽を記録するコンパクトディスクの技術を応用し、動画や音声、静止画などを記録できる媒体として開発されました。専用機器をテレビにつないで操作し、ゲームも楽しむことができました。当時としては比較的大容量のデータを保存できましたが、様々な要因から普及には至らず、市場から姿を消しました。技術の進歩は留まることを知らず、常に新しい技術が生まれては、私たちの生活をより豊かにしてくれています。