
映像と音声をつなぐピンジャック
映像と音声をやり取りする接続部分、それがピンジャックです。家庭にあるテレビやビデオデッキ、DVD再生機といった機器の裏側をよく見てみてください。赤、白、黄色の丸い差し込み口があるはずです。それがピンジャックです。真ん中に突き出た金属の針があり、その周りを金属の筒が覆っています。この構造が、映像や音声を滑らかに送る秘密です。真ん中の針は信号の通り道です。映像や音声の信号がこの針を通って機器から機器へと送られます。周りの金属の筒は、まるで盾のように外部からの邪魔を防ぎます。電気の流れる場所に必ずと言っていいほど発生する「雑音」のことです。この雑音が映像や音声に混ざると、本来映るべき映像が乱れたり、本来聞こえるべき音が不明瞭になったりします。ピンジャックの金属の筒は、この雑音を防ぎ、映像や音声をきれいに保つための重要な役割を担っているのです。ピンジャックは、その見た目から「針の差し込み口」という意味の名前で呼ばれています。また、開発元の会社の名前から、RCAジャックやRCA接続部分とも呼ばれています。使い方はとても簡単です。ケーブルの先端についているピンジャックを、機器の対応する色の穴に差し込むだけです。赤は右の音声、白は左の音声、黄色は映像と決まっています。多くの機器でこのピンジャックが採用されているため、誰でも手軽に映像や音声を繋ぐことができます。このように、ピンジャックは簡単な構造ながら重要な役割を担っています。家庭での映像や音声の楽しみを支える、縁の下の力持ちと言えるでしょう。