
動画の基礎:画素を理解する
動画や写真の絵を作る一番小さな点は、画素と呼ばれています。まるで、色とりどりのとても小さな四角いタイルを並べて、大きな絵を作るようなものです。一つ一つのタイルは、肉眼では見えないほど小さいですが、無数のタイルが集まることで、写真やイラスト、動画など、様々な絵を作り出せます。この画素一つ一つには、色の情報が詰まっています。色はどのように表現されているのでしょうか?実は、三色の光、すなわち赤、緑、青の光を混ぜ合わせることで、あらゆる色を作り出しています。この三色は、色の三原色と呼ばれ、絵の具の三原色とは少し異なります。それぞれの色の光の強さを調整することで、黄色や紫、オレンジなど、様々な色を作ることが可能です。例えば、赤と緑の光を混ぜると黄色になり、赤と青の光を混ぜると紫になります。そして、三原色すべての光を混ぜ合わせると、白になります。画素は、この三原色の光の強さを数字で記憶しています。そのため、コンピュータは画素の色を正確に理解し、画面に表示することができます。画素が多いほど、より多くの色や細かい模様を表現できます。例えば、テレビやスマートフォンの画面が高精細と言われるのは、画素の数が多いからです。画素数が多いほど、滑らかで美しい映像になり、まるで本物のように見えます。動画の場合、この画素の集まりが、一秒間に何度も切り替わることで、動いているように見えます。パラパラ漫画のように、少しずつ変化する絵が連続して表示されることで、滑らかな動きが生まれます。動画も写真と同様に、画素の集合体であり、画素一つ一つが色の情報を持ち、それらが集まることで動画が構成されています。画素は、デジタルな絵作りにおいて、なくてはならない存在なのです。