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動画編集

動画編集の基本: カットインを理解する

動画を作る上で、場面と場面をつなぎ合わせることはとても大切です。まるで話の筋道を作るように、場面のつなぎ方次第で動画の見え方は大きく変わります。様々なつなぎ方がありますが、その中でも基本となるのが「カットイン」です。カットインとは、ある場面から次の場面へ、何も手を加えずに切り替える方法です。例えるなら、紙芝居をめくる時のように、ぱっと場面が変わります。この簡潔さこそが、カットインの最大の特徴です。動画にリズムを生み出し、テンポ良く物語を進めることができます。カットインは、派手な切り替え効果はありません。しかし、だからこそ動画全体の流れを自然なものにし、見ている人を物語の世界に引き込む力を持っています。例えば、登場人物が歩いている場面から、室内でくつろいでいる場面に切り替わるとしましょう。カットインを使うと、まるで見ている人が瞬時にその場へ移動したかのような感覚になります。余計な効果がない分、場面の変化がダイレクトに伝わり、見ている人の集中力を途切れさせません。また、カットインは他の様々な技法の土台にもなります。例えば、場面の切り替わりに効果音を加えたり、画面をゆっくりと暗くしてから次の場面を見せたりするなど、カットインを応用することで、より豊かな表現が可能になります。派手な技法に目が行きがちですが、カットインのような基本的な技法をしっかりと理解することで、動画制作の幅は大きく広がります。まさに、動画編集の基礎であり、なくてはならないものと言えるでしょう。