
動画制作に必須!デジタルの基礎知識
私たちの身の回りには、様々な音や光、色、温度といった情報があふれています。例えば、小鳥のさえずりや、空の色、風の音、太陽の温かさなど、これらはすべて、滑らかに変化する情報です。このような、途切れることなく連続的に変化する量として存在する情報は、アナログ情報と呼ばれています。アナログ情報は、情報をそのままの形で表現していると言えるでしょう。例えば、レコードは、針が音の振動をそのまま溝に刻み、再生時にその溝を針がなぞることで、元の音を再現しています。一方、コンピュータは、このアナログ情報をそのままでは扱うことができません。コンピュータは、情報を処理するために、すべてを数字に変換する必要があります。そこで、連続的に変化するアナログ情報を、飛び飛びの値である数字に変換したものが、デジタル情報です。デジタルとは、情報を離散的な数値、つまりとびとびの数字で表現することを意味します。デジタル情報は、0と1の数字の組み合わせで表現されます。これは、コンピュータ内部で情報を扱う際に、電気が流れている状態(1)と流れていない状態(0)の二つの状態で表現しているからです。この0と1の組み合わせによって、あらゆる情報を表現することが可能です。例えば、文字や画像、音声、動画など、私たちが普段コンピュータで扱っているすべての情報は、0と1の数字の列に変換されているのです。デジタル化のメリットは、情報を正確にコピーしたり、保存したり、伝送したりすることが容易になる点です。アナログ情報は、コピーや伝送を繰り返すうちに劣化しやすい性質がありますが、デジタル情報は劣化することなく、何度でも同じ情報を再現できます。これは、情報を数字で表現しているため、元の情報が変化しない限り、同じ数字を再現すれば、常に同じ情報を再現できるからです。まるで、指で数を数えるように、デジタルは一つ一つ数えることで情報を表現し、処理しているのです。