広角レンズ

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撮影技術

動画撮影の鍵、画角を極める

動画を撮影するとき、カメラに映る範囲のことを「画角」といいます。画角は角度で表され、この角度が広いほど、多くのものが画面に収まり、狭いほど、限られた範囲が映ります。私たちの目で見る範囲はとても広く、左右合わせておよそ180度、上下合わせておよそ130度にもなります。まるで自分がそこにいるかのような感覚で景色を眺めることができます。しかし、カメラで撮影するとき、レンズによって見える範囲、つまり画角が変わってきます。レンズには様々な種類があり、画角も数度から数百度までと幅広いです。例えば、雄大な山脈や広がる大海原など、広い景色をすべて写真に収めたいときは、画角の広いレンズを使います。そうすることで、目の前に広がる景色を一枚の絵のように切り取ることができます。逆に、小さな花や昆虫など、特定のものに焦点を当てたいときは、画角の狭いレンズを使います。画角が狭いと、周りの景色はぼやけ、狙ったものだけがはっきりと映ります。まるでスポットライトを当てたかのように、強調することができます。このように、レンズによって画角が変わり、写真の印象も大きく変わります。目的や表現したいイメージに合わせて、適切な画角のレンズを選ぶことが大切です。画角を理解することで、より効果的に映像を制作し、見ている人に感動を与えることができます。まるで魔法の杖のように、レンズを使いこなし、思い通りの映像を作り出しましょう。
撮影機器

動画撮影の必須アイテム?ワイドコンバーターを使いこなそう

映像を広く写し撮るための道具、それがワイドコンバーターです。通称「ワイコン」とも呼ばれ、カメラのレンズの先端に装着することで、今使っているレンズよりも、もっと広い範囲を一度に写すことができる便利な道具です。例えば、部屋全体を撮影したいけれど、狭くて後ろに下がれない時などに役立ちます。ワイドコンバーターを装着すれば、下がれない場所にいても、部屋全体を画面に収めることができるのです。また、大きな建物を写真に収めたい場合にも便利です。建物のすぐ近くまで行って全体を撮影しようとすると、どうしても一部分しか写せません。そんな時でも、ワイドコンバーターがあれば、近距離からでも、建物の全体像を一枚の絵に収めることができるのです。ワイドコンバーターを使うことで得られる効果は、広い範囲を写せるだけではありません。人間の視野に近い広い画角で撮影できるため、まるで自分がその場にいるかのような、臨場感あふれる映像を記録することができるのです。雄大な自然の風景を、目の前に広がるように撮影したり、旅行先の景色を、その場の雰囲気そのままに記録したりすることができます。ワイドコンバーターの使い道は風景撮影だけにとどまりません。大人数での集合写真を撮影する際にも大変役立ちます。狭い場所で全員を収めるのが難しい場合でも、ワイドコンバーターを使えば、全員を無理なく一枚の写真に収めることができるでしょう。また、近年人気のビデオブログを、部屋などの狭い場所で撮影する際にも活用できます。背景を広く見せることで、空間に奥行きが出て、より魅力的な映像を作ることができるでしょう。このように、ワイドコンバーターは、様々な撮影場面で活躍してくれる、映像表現の可能性を広げる強力な道具なのです。
DaVinci Resolve

ダビンチリゾルブ:歪み補正で映像美向上

動画を撮る上で、レンズ選びは写したいものの雰囲気を決める大切な要素です。特に、広い範囲を一度に写せる広角レンズは、雄大な景色や狭い場所での撮影でよく使われます。しかし、広角レンズには避けられない欠点があります。それは、映像が歪んでしまうことです。この歪みは、レンズの特性によって起こるもので、画面の中心から外側に向かって、本来まっすぐな線が曲がって見える現象です。樽を膨らませたような形に似ていることから、樽型歪みとも呼ばれます。この歪みは、映像の現実感を損ない、見ている人に違和感を与えてしまうことがあります。例えば、建物の壁が傾いて見えたり、人の顔が歪んで表示されたりすることで、映像全体の印象が悪くなってしまうこともあります。歪みを補正する方法はいくつかあります。撮影後の編集ソフトで補正する方法が一般的ですが、レンズによっては歪みを抑える機能が備わっているものもあります。また、撮影時に被写体との距離や角度を調整することで、歪みを軽減することも可能です。高品質な動画を作るためには、歪みを理解し、適切に対処することが重要です。歪みをうまく利用すれば、独特の映像表現を生み出すこともできます。例えば、広角レンズの歪みを強調することで、ダイナミックで迫力のある映像に仕上げることも可能です。逆に、歪みを補正することで、より自然で写実的な映像を作り出すことができます。レンズの歪みは、必ずしも悪いものではありません。映像表現の幅を広げるためのツールとして捉え、撮影の目的に合わせて適切に使い分けることが大切です。