容量

記事数:(1)

規格

動画制作にCD-ROMはもう古い?

動画を保存し、他の人と共有するための道具は、時代とともに大きく変わってきました。かつては、光る円盤であるシーディーロムが主流でした。この円盤一枚には、およそ650メガバイトもの情報を記録できました。当時広く使われていたフロッピーディスクの容量が1.4メガバイトだったことを考えると、これは画期的な大容量化でした。多くの動画を作る人にとって、シーディーロムは頼りになる存在だったのです。家庭用ゲーム機が普及していく過程でも、シーディーロムは大きな役割を果たしました。ゲームの情報を記録した媒体として広く使われ、ゲーム機の普及を後押ししたのです。また、パソコンにもシーディーロムを読み込む装置が標準で搭載されるようになり、動画のやり取りがとても簡単になりました。このおかげで、動画を作る人がますます増え、動画制作の裾野が広がっていったと言えるでしょう。しかし、動画の画質がどんどん向上し、ファイルサイズが大きくなるにつれて、シーディーロムの容量では足りなくなる場合が増えてきました。高画質の動画を保存するには、シーディーロム一枚では容量が不足してしまうのです。そこで、より多くの情報を記録できるデーヴィーディーやブルーレイディスクが登場し、さらに、手軽に持ち運べるユーエスビーメモリや、インターネット上にデータを保存できるクラウドストレージなども普及しました。これらの新しい記録媒体の登場により、動画の保存や共有方法は大きく変化し、動画制作の現場も様変わりしました。そして、かつて主流だったシーディーロムは、次第にその姿を消していったのです。今や、動画制作の現場でシーディーロムを見ることはほとんどなくなりました。技術の進歩は、動画制作の方法だけでなく、記録媒体までも大きく変えてきたと言えるでしょう。