
動画の基礎:コマの仕組み
動画は、まるで絵が動いているかのように見えますが、実はたくさんの静止画を連続して表示することで、動いているように見せているのです。この一枚一枚の静止画のことを「コマ」または「枠組み」と呼びます。パラパラ漫画を思い浮かべてみてください。パラパラ漫画は、少しだけ絵が異なる紙を何枚も重ね、それを素早くめくることで絵が動いているように見せるものです。動画も同じ仕組みで、たくさんのコマを連続して高速で表示することで、滑らかな動きを表現しているのです。動画を再生する機器には、コマ送りの機能が備わっていることがあります。この機能を使うと、動画を一時停止したり、コマを一枚ずつ進めたりすることができます。コマ送りをしてみると、動画が実は静止画の集まりであることを実感できるでしょう。一枚一枚のコマは静止画ですが、それが高速で切り替わることで、あたかも動いているかのように見えるのです。動画の種類や設定によって、一秒間に表示されるコマの数は異なります。このコマの数を「枠組みの割合」と呼び、「枠/秒」という単位で表します。例えば、「30枠/秒」と書かれていれば、一秒間に30コマの画像が表示されるという意味です。同様に、「60枠/秒」であれば、一秒間に60コマの画像が表示されます。一般的に、一秒間に表示されるコマの数が多いほど、動画は滑らかに見えます。30枠/秒の動画と60枠/秒の動画を比べてみると、60枠/秒の動画の方がより滑らかで、見ていて自然な動きだと感じるでしょう。これは、コマの数が多いほど、動きが細やかに表現されるためです。