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動画制作に欠かせない記憶媒体

動画を作る際には、撮影した映像を保存するための記録場所がとても大切です。昔は、アナログ式のテープに記録していましたが、今はデジタル式になり、様々な種類の記録場所があります。まず、パソコンの中に入っているものとして、大きく分けて二つの種類があります。一つは「ハードディスクドライブ」と呼ばれるもので、もう一つは「ソリッドステートドライブ」と呼ばれるものです。ハードディスクドライブは、回転する円盤に磁気を使って記録するもので、比較的安価で大容量のものが多くあります。一方、ソリッドステートドライブは、電子部品を使って記録するもので、ハードディスクドライブより読み書きの速度が速く、衝撃にも強いという特徴があります。次に、持ち運びできるものとしては、「エスディーカード」と「ユーエスビーメモリー」があります。エスディーカードは、小型で薄く、様々な機器で使えるため、持ち運びに便利です。ユーエスビーメモリーも小型で持ち運びやすく、パソコンに直接差し込んで使える手軽さが魅力です。これらの記録場所は、それぞれ容量や情報のやり取りの速度、壊れにくさなどが違います。動画を作る際には、撮影する映像の画質やデータの大きさ、編集作業のしやすさなどを考えて、最適な記録場所を選ぶことが重要です。例えば、とても高画質な映像を扱う場合は、容量が大きく、情報のやり取りの速度が速い記録場所が必要です。また、屋外で撮影するなど、持ち運びやすさが求められる場合は、小さく軽い記録場所が適しています。このように、動画制作の目的に合わせて適切な記録場所を選ぶことで、作業をスムーズに進めることができます。
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大容量データ保存:EXABYTEテープ

近頃では、あらゆる情報がデータとして扱われ、貴重な財産となっています。膨大な量の情報を記録し、保管する技術は、日進月歩で進歩を続けてきました。その進歩の中で、かつて大きな役割を担っていた技術の一つに、エクサバイトテープがあります。エクサバイトテープとは、アメリカのエクサバイト社が開発した、8ミリ幅のデータカートリッジテープのことです。このテープは、どのようにして多くの情報を記録できたのでしょうか。その秘密は、螺旋状の走査方式、いわゆるヘリカルスキャン方式にありました。この方式は、テープの表面に斜めに記録することで、直線的に記録するよりも多くの情報を書き込むことができます。例えるなら、公園の滑り台を想像してみてください。真っ直ぐに滑り降りるよりも、ぐるぐると回りながら滑り降りる方が、より長い距離を滑ることができますよね。同じように、ヘリカルスキャン方式は、限られたテープの面積の中で、より長い記録経路を実現し、多くの情報を記録できる画期的な方法でした。この技術により、エクサバイトテープは、コンパクトなテープに大容量のデータを記録することを可能にしました。当時としては画期的な容量を誇り、多くの企業や研究機関で活用されました。ビデオ編集などの映像分野でも広く使われ、高画質の映像データを保存するのに重宝されました。今では、技術の進歩により、より小型で高容量な記録媒体が登場し、エクサバイトテープを見かけることは少なくなりました。しかし、かつてのデータ保存を支えた重要な技術として、その功績は忘れてはなりません。エクサバイトテープの登場は、データ保存技術における革新的な出来事であり、その後の技術発展に大きく貢献したのです。
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DLT:大容量データ保存の守護神

近頃は、あらゆる情報がデータ化され、私たちの暮らしに欠かせないものとなっています。会社での仕事はもちろん、個人の日常生活でも、写真や動画、音楽、文字のファイルなど、デジタルデータはなくてはならないものと言えるでしょう。これらの大切なデータを安全に守るためには、確かな方法で保存することが重要です。そこで、様々な記録装置が登場してきました。今回は、長年にわたり、特に大きなデータの保存において活躍してきた記録装置、DLTについて詳しくご紹介します。DLTは、Digital Linear Tape の略で、直訳すると「数字で記録する直線状の磁気テープ」という意味です。カセットテープを想像すると分かりやすいでしょう。磁気テープにデータを記録することで、大きな容量の情報を保存できます。DLTは、その信頼性の高さから、長年、企業や放送局などで重要なデータの保管に用いられてきました。大容量のデータを低い費用で保存できることが大きな特徴です。また、一度書き込んだデータを変更できない仕組みのため、改ざんを防ぐことができ、情報の保全という点でも優れています。近年は、フラッシュメモリなどの新しい記録装置が登場し、手軽に大容量のデータを扱えるようになってきました。しかし、DLTは、長期間の保存に適しており、災害などによるデータ消失のリスクを減らすため、今でも重要な役割を担っています。例えば、大切な記録映像や研究データなどを、DLTに保存して別の場所に保管することで、もしもの時に備えることができます。このように、DLTは、大容量データの保存という点で、今でも重要な役割を果たしている記録装置です。次の章では、DLTの歴史や技術的な特徴についてさらに詳しく見ていきましょう。
DaVinci Resolve

ダビンチリゾルブのクローンツールで安全に複製

動画編集ソフト「ダビンチリゾルブ」には、複製を作るための便利な機能が備わっています。これは「複製機能」と呼ばれ、まるで生き物の複製を作るように、動画データの完全なコピーを作ることができます。この機能は、単純にファイルを別の場所に写すコピー操作とは違います。コピーは、元のファイルと新しいファイルがそれぞれ独立したものになりますが、複製機能の場合は元のファイルと全く同じ内容のファイルを新たに作り出します。まるで双子の兄弟のように、二つのファイルは全く同じデータを持っているのです。この複製機能を使う一番のメリットは、大切な動画データを安全に守ることができる点です。例えば、動画編集中に誤って元のファイルを消してしまったり、記録装置が壊れてしまったりした場合でも、複製があれば元のデータを復元できます。これは、編集作業中に予期せぬトラブルが発生した場合でも、作業を中断することなく続けられることを意味します。また、複製機能は共同作業を円滑に進める上でも役立ちます。例えば、複数の編集者が同じ動画データを扱う場合、それぞれが複製を作成して作業することで、互いの作業に影響を与えることなく編集を進めることができます。さらに、複製はバックアップとしても活用できます。元のファイルとは別に複製を別の場所に保存しておけば、万が一元のファイルが消失した場合でも、複製からデータを復元できます。このように、複製機能は動画編集作業におけるデータの安全性を高め、作業効率を向上させるための重要な役割を担っているのです。