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動画符号化の基礎知識

動画を制作したり、インターネットで動画を見たりする際に、「符号化」という言葉を見聞きすることがあるでしょう。この符号化とは一体どのようなものなのでしょうか。簡単に言うと、符号化とは、動画の元となる情報を、様々な機器で再生できる形に変換したり、ファイルの大きさを小さくしたりする処理のことです。たとえば、皆さんが携帯電話で撮影した動画を考えてみましょう。この動画は、そのままでは他の機器で見ることができないかもしれません。パソコンで見たい場合や、インターネット上に投稿したい場合は、動画の情報を一度変換する必要があります。この変換処理こそが符号化にあたります。符号化を行うことで、携帯電話で撮影した動画をパソコンでも見ることができるようになるのです。また、符号化は動画のファイルの大きさを小さくすることにも役立ちます。動画の情報はそのままでは非常に大きく、保存や転送に時間がかかってしまいます。符号化によって動画の情報を圧縮し、ファイルサイズを小さくすることで、保存容量を節約したり、インターネット上での動画のやり取りをスムーズに行ったりすることができるようになります。符号化には様々な種類があり、それぞれに特徴があります。例えば、画質をなるべく落とさずにファイルサイズを小さくする符号化方式もあれば、多少画質が落ちてもファイルサイズを極限まで小さくする符号化方式もあります。動画の用途や目的に合わせて、最適な符号化方式を選ぶことが重要です。このように、符号化は動画を扱う上で欠かせない技術と言えます。普段はあまり意識することのない技術ですが、動画を様々な機器で見られるようにしたり、インターネットで動画をスムーズに送受信できるようにしたりするために、符号化は影で活躍しているのです。