データ量

記事数:(3)

画質

動画の画質を決める!ビットレートを徹底解説

動画を作る人なら、一度は『ビットレート』という言葉を聞いたことがあるでしょう。まるで呪文のように聞こえるかもしれませんが、実はとても大切な考え方です。簡単に言うと、ビットレートとは動画や音声といったデジタルデータが1秒間にどれだけの情報量を持っているかを表す数値のことです。「ビット毎秒」を省略した「bps」という単位で表します。例えば「1Mbps」と書かれていたら、これは1秒間に1メガビットのデータが流れているという意味です。このビットレートは、動画の見た目や音の良し悪し、そしてファイルの大きさに大きく影響します。高いビットレートを設定すれば、きめ細やかな映像とクリアな音声を楽しむことができます。まるで目の前で見ているかのような、臨場感あふれる動画体験が得られるでしょう。しかし、高画質と高音質を実現するためには、大量の情報が必要です。そのため、ファイルのサイズも大きくなってしまいます。大きなファイルは保存する場所に困るだけでなく、読み込みに時間がかかったり、動画共有サイトへのアップロードに時間がかかったりすることもあります。反対に、低いビットレートに設定すると、ファイルサイズは小さくなります。そのため、保存スペースを節約でき、読み込みやアップロードも速くなります。しかし、その代償として画質と音質は低下します。映像はぼやけてしまい、音声もノイズが混じるなど、せっかくの動画の良さが失われてしまうかもしれません。このように、ビットレートは画質・音質とファイルサイズのバランスを取るための重要な要素です。動画を作る目的や、誰に見せるのか、どこにアップロードするのかをよく考えて、適切なビットレートを選びましょう。例えば、美しい風景を記録した動画を大きな画面で見たい場合は、高いビットレートが適しています。一方、スマートフォンで手軽に見る短い動画であれば、低いビットレートでも十分かもしれません。最適なビットレートを見つけることで、高品質な動画を効率的に管理し、より多くの人と共有することができます。
Adobe After Effects

動画編集の基礎知識:動画ファイルについて

動画とは、連続した静止画を高速で表示することで、動きがあるように見せる技術、また、その技術を使って作られた映像作品のことを指します。仕組みは、パラパラ漫画とよく似ています。パラパラ漫画は、一枚一枚の絵は動いていませんが、それを速くめくると、まるで絵が動いているように見えますよね。動画もこれと同じで、たくさんの静止画を次々に表示することで、動きの錯覚を起こさせています。これらの静止画一つ一つは「こま」と呼ばれ、一秒間に表示される「こま」の数を「こま送り速度」といいます。こま送り速度が高いほど、映像は滑らかに動きます。例えば、こま送り速度が低いと、カクカクとした動きに見えますが、こま送り速度が高いと、まるで現実世界のように滑らかな動きになります。動画には、たいてい音声も含まれていますが、映像だけのものもあります。動画を保存する方法は様々で、それぞれに良さがあります。例えば、ある保存方法は画質が良い代わりにファイルの大きさが大きくなってしまい、別の保存方法はファイルの大きさは小さいけれど画質が下がってしまう、といった具合です。動画編集用の道具を使えば、これらの動画を加工したり、複数の動画をつなぎ合わせたり、効果を加えたりすることができます。動画編集用の道具には、切り詰めたり、つなぎ合わせたり、色味を調整したり、文字を入れたりといった様々な機能があり、思い通りの動画を作ることができます。また、動画に音楽や効果音を加えることも可能です。このように、動画は静止画の連続によって動いているように見せる技術であり、様々な方法で編集・加工することで、より豊かな表現ができるものとなっています。
コーデック

動画圧縮の基礎知識

動画をぎゅっと小さくする技術のことを、動画圧縮と言います。動画はそのままでは、とてつもなく大きなデータの塊になってしまいます。例えば、そのままの大きさでインターネットに流そうとすると、とても時間がかかってしまったり、見たい時にすぐに見ることができなかったりしてしまいます。また、パソコンや携帯電話の中に動画をしまっておくにも、たくさんの場所が必要になってしまいます。そこで、動画圧縮の出番です。動画圧縮を使うと、データの大きさを小さくすることで、インターネットでスムーズに動画を流したり、少ない容量で動画を保存したりすることができるようになります。動画圧縮には、大きく分けて二つの種類があります。一つは、画質を落とさずにデータの大きさだけを小さくする「可逆圧縮」です。もう一つは、少し画質を落とす代わりに、データの大きさをぐっと小さくする「非可逆圧縮」です。例えば、動画配信サービスなどでよく使われているのは、非可逆圧縮です。私たちの目にはほとんど違いが分からないくらいの、ほんの少しの画質の変化で、データの大きさを大幅に小さくすることができるのです。ですから、たくさんの動画を配信するサービスなどでは、非可逆圧縮が選ばれています。動画圧縮の技術は、常に進化を続けています。よりきれいな画質のまま、もっとデータの大きさを小さくできるように、今もたくさんの研究者や技術者が努力を続けています。動画圧縮は、今や私たちの生活になくてはならない技術となっていると言えるでしょう。