データストリーム

記事数:(1)

規格

動画データの基礎知識:ビットストリーム

私たちが毎日見ている動画は、実は静止画の連続体です。パラパラ漫画のように、何枚もの絵を短い間隔で次々に表示することで、動いているように見せているのです。一枚一枚の絵は「コマ」と呼ばれ、このコマが一秒間に何枚表示されるかを「フレームレート」と言います。フレームレートが高いほど、滑らかに動いているように見えます。これらのコマ一枚一枚は、小さな色の点が集まってできています。まるで点描画のように、赤、緑、青の三色の光の点が組み合わさることで、様々な色を表現しています。これらの色の点は「画素」と呼ばれ、画素数が多ければ多いほど、きめ細かい映像になります。高画質の動画は、この画素数が非常に多いので、より鮮明でリアルな映像を見ることができるのです。これらの画素の情報は、すべて数字に変換されます。色の明るさや種類などが、0と1の組み合わせで表現されているのです。この数字の列は膨大な量になり、まるで川のせせらぎのように流れ続けます。このデータの流れを「ビットストリーム」と呼びます。コンピュータはこのビットストリームを読み取り、私たちが見ることができる映像に変換しているのです。つまり動画とは、無数の静止画と、それを表現する膨大な数字の集まりなのです。まるで魔法のように動いているように見える動画も、実は緻密な計算に基づいて作られている、デジタル技術の結晶なのです。