デジタルデータ

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動画制作に欠かせない記憶媒体

動画を作る際には、撮影した映像を保存するための記録場所がとても大切です。昔は、アナログ式のテープに記録していましたが、今はデジタル式になり、様々な種類の記録場所があります。まず、パソコンの中に入っているものとして、大きく分けて二つの種類があります。一つは「ハードディスクドライブ」と呼ばれるもので、もう一つは「ソリッドステートドライブ」と呼ばれるものです。ハードディスクドライブは、回転する円盤に磁気を使って記録するもので、比較的安価で大容量のものが多くあります。一方、ソリッドステートドライブは、電子部品を使って記録するもので、ハードディスクドライブより読み書きの速度が速く、衝撃にも強いという特徴があります。次に、持ち運びできるものとしては、「エスディーカード」と「ユーエスビーメモリー」があります。エスディーカードは、小型で薄く、様々な機器で使えるため、持ち運びに便利です。ユーエスビーメモリーも小型で持ち運びやすく、パソコンに直接差し込んで使える手軽さが魅力です。これらの記録場所は、それぞれ容量や情報のやり取りの速度、壊れにくさなどが違います。動画を作る際には、撮影する映像の画質やデータの大きさ、編集作業のしやすさなどを考えて、最適な記録場所を選ぶことが重要です。例えば、とても高画質な映像を扱う場合は、容量が大きく、情報のやり取りの速度が速い記録場所が必要です。また、屋外で撮影するなど、持ち運びやすさが求められる場合は、小さく軽い記録場所が適しています。このように、動画制作の目的に合わせて適切な記録場所を選ぶことで、作業をスムーズに進めることができます。
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動画データの基礎知識:ビットストリーム

私たちが毎日見ている動画は、実は静止画の連続体です。パラパラ漫画のように、何枚もの絵を短い間隔で次々に表示することで、動いているように見せているのです。一枚一枚の絵は「コマ」と呼ばれ、このコマが一秒間に何枚表示されるかを「フレームレート」と言います。フレームレートが高いほど、滑らかに動いているように見えます。これらのコマ一枚一枚は、小さな色の点が集まってできています。まるで点描画のように、赤、緑、青の三色の光の点が組み合わさることで、様々な色を表現しています。これらの色の点は「画素」と呼ばれ、画素数が多ければ多いほど、きめ細かい映像になります。高画質の動画は、この画素数が非常に多いので、より鮮明でリアルな映像を見ることができるのです。これらの画素の情報は、すべて数字に変換されます。色の明るさや種類などが、0と1の組み合わせで表現されているのです。この数字の列は膨大な量になり、まるで川のせせらぎのように流れ続けます。このデータの流れを「ビットストリーム」と呼びます。コンピュータはこのビットストリームを読み取り、私たちが見ることができる映像に変換しているのです。つまり動画とは、無数の静止画と、それを表現する膨大な数字の集まりなのです。まるで魔法のように動いているように見える動画も、実は緻密な計算に基づいて作られている、デジタル技術の結晶なのです。