タイムライン編集

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Adobe Premiere Pro

動画編集の効率化:リップル編集とは

動画を一部分削除したり、新しく追加したりする作業は動画編集でとてもよく行う作業です。この時、編集した箇所の後ろに続く動画にどのような影響を与えるかで作業効率が大きく変わります。そこで便利なのが「波紋編集」です。波紋編集とは、動画編集ソフトにおいて、一部分を削除、あるいは挿入した際に、その変更が後続する動画部分に自動的に反映される編集方法のことです。例えば、動画の一部を5秒間削除したとします。波紋編集が有効になっている場合、削除した箇所の後ろにある動画は自動的に5秒分前に移動し、切れ目なく繋がります。まるで池に石を投げ入れた時に波紋が広がるように、変更の影響が後続の動画全体に広がっていく様子から、波紋編集と呼ばれています。波紋編集を使わない場合は、削除した5秒間の部分に空白ができます。この空白をなくすためには、後続の動画を手動で前に移動させる必要があります。もし動画全体で何度も削除や挿入を繰り返すと、その度に手動で調整しなければならず、非常に手間がかかります。波紋編集は、このような面倒な手動調整を不要にしてくれる大変便利な機能です。動画編集ソフトの多くは、初期設定で波紋編集が有効になっています。もし無効になっている場合は設定画面から変更できますので、確認してみましょう。波紋編集機能を使いこなすことで、動画編集作業をよりスムーズかつ効率的に進めることができます。動画編集に慣れていない方はもちろん、既に慣れている方でも、改めてこの機能の便利さを実感できるはずです。例えば、インタビュー動画で不要な発言部分を削除する場合、波紋編集があれば削除した途端に後続部分が自動的に詰まるので、とても楽に編集できます。また、動画の途中に新たに映像を追加したい場合も、挿入した分だけ後続部分が自動的に後ろにずれるので、空白部分を気にせずスムーズに作業を進められます。
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動画編集の効率化:スリップツールを使いこなす

動画編集ソフト「アドビプレミアプロ」には、作業を能率的に進める上で欠かせない「スリップツール」という機能があります。このツールは、動画の一部を切り取る「尺」や、動画全体の時間軸における開始時点と終了時点はそのままに、動画中で実際に使われる場面だけを動かすことができるという、大変便利な機能です。この機能を使うことで、動画全体の長さや他の部分への影響を気にすることなく、特定の場面だけを細かく調整することが可能になります。例えば、インタビュー動画の一部を切り出したい場合を考えてみましょう。発言の一部だけを切り出したい場合でも、前後の文脈を壊すことなく、必要な部分だけを抜き出すことができます。スリップツールを使うことで、文脈を維持しながら、不要な部分をカットし、動画のテンポを保つことが容易になります。また、スポーツの試合の注目場面を集めた動画を作成する際にも、スリップツールは効果を発揮します。試合の勝敗を決める重要な瞬間、あるいは素晴らしいプレーが起きた瞬間などを的確に切り出し、見ている人がわくわくするような、躍動感あふれる動画を作り上げることができます。まさに、スリップツールは動画編集の肝となる場面で、その真価を発揮すると言えるでしょう。さらに、スリップツールを使う利点は、動画編集作業全体の時間短縮にも繋がります。必要な場面を素早く探し出し、微調整を行うことができるため、編集作業の効率が格段に向上します。また、直感的な操作で動画の調整ができるため、初心者の方でも容易に使いこなすことができます。このように、スリップツールは動画編集における様々な場面で活用できる、非常に優れた機能と言えるでしょう。