タイポグラフィ

記事数:(1)

Adobe After Effects

動画に命を吹き込む:文字パネルを使いこなす

動画を作る上で、文字は情報を伝えるだけではありません。見る人にどんな気持ちになってもらいたいか、どんな世界観を見せたいか、そういう大切な役割も担っています。その文字をデザインする上で欠かせないのが、動画編集ソフト「アフターエフェクト」にある文字飾り付けの場所です。ここは、文字の見た目に関する様々な設定を行う、いわば司令塔。文字の種類や大きさ、行と行の間の開き具合、そして文字の色など、基本的な見た目をここで整えます。動画に命を吹き込むための最初の作業であり、その後に付ける動きや効果をより良く見せるための土台作りとも言えます。この文字飾り付けの場所を理解し、使いこなせるようになれば、魅力的な動画制作への第一歩を踏み出せるでしょう。例えば、会社の宣伝動画で落ち着いた雰囲気を出したいとします。そんな時は、明朝体を選び、行間を広めに設定すると、洗練された印象になります。反対に、子供向けの動画で楽しさを表現したい場合は、丸みを帯びたゴシック体を選び、明るい色をたくさん使うと、活気のある雰囲気を作り出せます。このように、文字飾り付けの設定次第で、動画全体の印象は大きく変わります。動画の目的を考えながら、どんな文字を使うかをしっかりと決めることが大切です。例えば、商品の説明動画を作るときは、見やすいゴシック体を選び、重要な部分は文字を大きくしたり、色を変えたりすることで、視聴者の注意を引きつけ、内容を分かりやすく伝えることができます。また、文字に影を付けたり、縁取りをしたりするだけでも、動画の見栄えは格段に良くなります。どんな動画を作りたいのかをイメージし、それに合った文字の見た目や効果を選ぶことで、より効果的にメッセージを伝えることができます。文字飾り付けの機能をうまく活用して、視聴者の心に響く、魅力的な動画を作りましょう。