
動画制作におけるフォーマット設定
動画を作る際に、まず決めなければならないのが「動画の入れ物」つまり「フォーマット」です。 これは、動画データをどのように保存するかを決める大切な作業です。フォーマットを決めるとは、様々な設定を決めることと同じです。具体的には、ファイルの種類や大きさ、動画の滑らかさ、データ量などを細かく設定します。動画のファイルの種類には様々なものがあります。例えば、広く使われている「エムペグフォー」や「エーブイアイ」、「ダブリューエムブイ」など、それぞれ特徴が違います。これらのファイルの種類を選ぶことが、フォーマット設定の第一歩です。次に、動画の大きさ(解像度)を決めます。数字が大きいほど、きめ細かい高画質な映像になりますが、ファイルのサイズも大きくなります。例えば、テレビ画面のような大きな画面で見たい場合は、解像度を高く設定する必要があります。逆に、小さな画面で見たり、インターネットで共有したりする場合は、解像度を低く設定しても問題ありません。動画の滑らかさは、一秒間に何枚の画像を表示するかで決まります。これを「コマ数」または「フレームレート」と呼びます。コマ数が多いほど、滑らかに見えますが、データ量も増えます。スポーツのような動きの激しい映像は、コマ数を多く設定した方が滑らかに見えます。データ量は、「ビットレート」という単位で設定します。ビットレートが高いほど、画質は良くなりますが、ファイルサイズも大きくなります。例えば、高画質で保存したい場合は、ビットレートを高く設定する必要があります。インターネットで動画を公開する場合は、ファイルサイズが大きすぎると読み込みに時間がかかってしまうため、適切なビットレートを設定することが重要です。このように、フォーマットは、動画の品質、ファイルサイズ、再生機器との相性などを左右する重要な要素です。動画制作を始める前に、用途や目的に合わせて最適なフォーマットを設定しましょう。