
動画編集の基礎知識:クリップとは
動画を作る上で、「場面」という言葉はとても大切です。この「場面」のことを、動画編集の世界では「クリップ」と呼びます。動画編集をするためのパソコンのソフトでは、このクリップを組み合わせて動画を作っていきます。クリップには、撮影した動画や録音した音声、写真、イラストなどが含まれます。これら一つ一つがクリップであり、動画を作るための材料となります。これらのクリップは、編集ソフトの中に「時間軸」と呼ばれる場所に並べられます。この時間軸にクリップを置くことで、動画の順番や長さを決めることができます。クリップとクリップを繋げたり、効果音や画面の切り替え効果を加えたりすることで、バラバラだった材料が一つの作品へと変わっていきます。クリップは、動画を作る上での一番小さな単位であり、例えるなら、文章を作る上での単語のようなものです。「クリップ」という言葉は、少し注意が必要です。同じ「クリップ」という言葉でも、二つの使い方があるからです。一つは、撮影したままの動画や音声などの素材そのものを指す場合です。例えば、「撮影したクリップを確認する」という時は、この意味で使われます。もう一つは、編集ソフトの時間軸上に置かれ、加工や調整をされる場面を指す場合です。「このクリップを3秒短くする」と言う時は、こちらの意味になります。このように、「クリップ」という言葉は、状況によって意味合いが少し変わるため、しっかりと理解することが大切です。クリップの使い方を覚えることは、動画編集の基本であり、スムーズに動画を作るために欠かせません。クリップをうまく使いこなせるようになれば、動画の構成やテンポ、雰囲気などを自由に操り、より見ている人に伝わる動画を作ることができるようになります。