
ガンマとは?動画の明るさを理解する
動画を作る上で、画面の明るさを調整することはとても大切です。この明るさを調整する上で重要なのが「ガンマ値」です。ガンマ値とは、画面の明るさの変化を決める数値のことです。画面の明るさは、入力される電気信号と出力される光の強さが、単純に比例しているわけではありません。この電気信号と光の強さの関係を調整するのがガンマ値の役割です。ガンマ値が1の場合、入力される電気信号と出力される光の強さは直線的な関係になります。つまり、電気信号が2倍になれば、光の強さも2倍になるということです。しかし、実際には多くの場合、この関係は曲線を描きます。この曲線的な関係こそが、ガンマ値によって調整されている部分であり、人間の目の特性に合わせた自然で滑らかな明るさを表現するために必要なのです。人間の目は、暗い部分の明るさの変化には敏感ですが、明るい部分の変化には鈍感です。この特性に合わせて、ガンマ値を調整することで、より自然でリアルな映像を作り出すことができます。例えば、ガンマ値が2.2の場合、入力信号を2.2乗した値に出力光の強さが比例します。これは、暗い部分はより暗く、明るい部分はより明るく表現されることを意味します。この結果、コントラストが強調された、メリハリのある映像になります。ガンマ値の設定は、撮影時のカメラ設定だけでなく、編集ソフトでも調整できます。動画編集ソフトでは、ガンマ値を調整することで、映像全体の明るさやコントラストを細かく調整することが可能です。適切なガンマ値を設定することで、より視聴者に伝わりやすい、高品質な動画を作成することができます。