ちらつき

記事数:(3)

Adobe Premiere Pro

動画のちらつきを抑える!

動画を眺めていると、細かい模様や物の輪郭部分がチカチカとちらついて見えることがあります。このちらつきは、特に細い線や鋭い角を持つ模様、例えば縞模様や格子模様などで目立ちます。一体なぜこのような現象が起こるのでしょうか。それは、映像の表示方法に深く関わっています。画面をよく見ると、実は走査線と呼ばれる細い線が何本も並んでおり、これらの線が上から下へと順番に光って絵を作り出しています。これは、走査線と呼ばれる線が上から下へ、そしてまた上から下へと画面全体を塗りつぶすように走査して画像を作る、インターレース表示方式と呼ばれる方法です。インターレース方式では、1枚の絵の情報は2回に分けて表示されます。つまり、1回目は奇数番目の走査線、2回目は偶数番目の走査線を走査し、これを高速で繰り返すことで動画として見せているのです。しかし、この表示方法には欠点があります。画面の書き換え速度によっては、細かい模様がちらついて見えてしまうのです。特に、昔の映像や、かつてテレビ放送で使われていたアナログ放送を今のデジタル放送に変換した映像などで、このちらつきが目立つことがあります。また、映像を記録する際の状況もちらつきの原因となります。例えば、蛍光灯のような照明の下で撮影すると、照明の明かり自身が持つちらつきが映像にも写り込んでしまうことがあります。さらに、撮影に使う道具の設定も影響します。カメラのシャッターを切る速さの設定が適切でないと、画面のちらつきが起こる可能性があります。つまり、ちらつきは表示方法だけでなく、撮影時の環境や機材の設定も複雑に絡み合って発生する現象なのです。
画質

動画のちらつきを抑えるには?

動画を見るときに画面がちらちらと点滅するように見える現象、いわゆる「ちらつき」は、見ている人に不快感を与えるだけでなく、動画全体の質を大きく落とす原因となります。このちらつきは、様々な原因で起こりますが、中でも特に多い原因として、カメラのシャッター速度の設定ミス、照明の周波数、使われている画面の種類などが挙げられます。まず、シャッター速度が適切でない場合について説明します。シャッター速度とは、カメラのシャッターが開いている時間のことです。この時間が短すぎると、光を取り込む量が少なくなり、画面が暗くなったりちらついたりすることがあります。逆に、長すぎると、動画がブレやすくなります。特に、蛍光灯やLED照明の下で撮影する際は、照明の周波数とカメラのシャッター速度の関係が重要です。これらの照明は、電気の周波数に合わせて明滅を繰り返しています。この明滅の周期とカメラのシャッター速度が合わないと、画面の一部が明るかったり暗かったりして、ちらついて見えるのです。適切なシャッター速度は、照明の種類や撮影環境によって異なりますが、一般的には照明の周波数の逆数の倍数に設定することが推奨されます。次に、照明の周波数について説明します。日本では、東側の地域では50ヘルツ、西側の地域では60ヘルツの電気を使っています。この周波数の違いによって、照明の明滅する回数も変わってきます。そのため、同じカメラ設定でも、地域によってちらつきの発生状況が異なる場合があります。最後に、画面の種類について説明します。少し古いタイプのブラウン管画面を撮影すると、画面の更新速度とカメラの撮影速度が合わないことで、縞模様のようなちらつきが発生することがあります。これは、ブラウン管画面が上から下へと順次画面を書き換えているためです。画面のちらつきを防ぐためには、カメラの撮影速度を画面の更新速度に合わせる必要があります。その他にも、ストロボを使った撮影や、時間の流れを早送りで表現するタイムラプス撮影など、特別な撮影方法を使う際にも、ちらつきが発生する可能性があります。これらの原因を理解し、適切な対策を講じることで、ちらつきのない質の高い動画を作ることができます。
画質

クロスカラー:虹色のちらつき対策

画面に現れる色のちらつき、気にしたことありますか?時折、テレビを見ていると、虹色の変な光が見えることがあります。特に、細かい縞模様の服を着ている人を見ると、その縞模様に沿って虹色の光が走っているように見えることがあります。これは「色のまじり」と呼ばれる現象で、一体どうして起こるのでしょうか?テレビ放送では、送られてくる映像信号の中に、明るさを表す信号と色を表す信号が一緒に入っています。この2つの信号をうまく分けて、正しく表示することで、私たちはテレビで色鮮やかな映像を見ることができるわけです。ところが、この2つの信号を分ける作業がうまくいかない場合があります。例えば、明るさの信号の中に色の信号が少し混ざってしまう、そんなことが起きるのです。色の信号が明るさの信号に混ざってしまうと、本来は明るさだけを表すはずの信号に色が付いてしまいます。これが色のまじりの原因です。まるで絵の具を混ぜるように、明るさの信号に色が混ざってしまい、虹色のちらつきとして見えてしまうのです。特に、細かい縞模様のように明るさが急に変わる部分で、この現象はよく起こります。白黒の細かい縞模様を想像してみてください。白と黒が交互に並んでいるので、明るさが急に変化していますよね。この明るさの急な変化が、色の信号と間違われてしまうのです。その結果、白黒の縞模様のはずなのに、虹色の光が走っているように見えてしまうのです。例えば、白黒の細かい縞模様の服を着た人がテレビに映ると、縞模様の部分に虹色のちらつきが現れやすいです。これは、白黒の縞模様の明暗の差が、色の信号だとテレビが勘違いしてしまうからです。本当は存在しない色が、画面上に現れてしまうのです。このように、色のまじりは、信号をうまく処理できなかったために起こる現象と言えます。