
動画とビット:基礎知識
動画をはじめ、私達がパソコンなどで扱う様々な情報は、実はとても小さな単位に分解されて整理されています。この小さな単位のことを「ビット」と言います。ビットは、まるで電灯のスイッチのように「つく」か「きえる」たった二つの状態しかありません。この「つく」と「きえる」を、数字の「1」と「0」に対応させて、パソコンは情報を処理しています。例えば、私達が普段見ている文字を考えてみましょう。「あ」という文字も、「い」という文字も、パソコンの中では「1」と「0」の組み合わせで表されています。同じように、数字も、写真も、音楽も、そして動画も、全て「0」と「1」の組み合わせでできています。少し複雑な例を見てみましょう。色のついた四角を思い浮かべてください。この四角の色をパソコンで表現するにはどうすれば良いでしょうか?色の三原色である赤、緑、青の三色の光の強さをそれぞれ「0」と「1」の組み合わせで表すことで、様々な色を表現することができます。例えば、赤色の光が強い場合は「1」、弱い場合は「0」のように表現します。緑と青についても同様に、光の強さを「0」と「1」で表します。このように、三色の光の組み合わせを「0」と「1」で表現することで、パソコンは様々な色を作り出しているのです。動画は、一秒間に何十枚もの写真が連続して表示されることで動いているように見えます。つまり、動画も一枚一枚の写真の集まりで、それぞれの写真は色のついた小さな点の集まりです。そして、これらの色のついた点は全て「0」と「1」の組み合わせで表現されているのです。このように、ビットはデジタル世界の最も基本的な単位であり、全ての情報の土台となっていると言えるでしょう。